口唇ヘルペス Herpes labialis

口唇ヘルペス

口唇ヘルペスとは、唇のまわりにできる小さな水ぶくれ(水疱)ができる病気です。

 

原因

口唇ヘルペスの原因は、主にウイルス感染によるものです。そのウイルスは「単純ヘルペスウイルス1型」といい、ウイルスを持っている人との接触感染、ウイルスの付着物に触れることで感染してしまいます。

ほとんどが人から人への接触感染です。キスや頬ずりをすることで感染してしまうケースが多くあがっています。感染源は親子関係、夫婦など親密な関係がほとんどで、非常に感染率が高いです。

 

症状

症状の進行には4つの段階があり、初期段階のうちに治療を行うと効果的であり早く完治します。

1. 前駆期

唇に水ぶくれはないですが、ピリピリ、ムズムズ、チクチクと違和感があります。

2. 初期

前駆期からだいたい半日頃から、赤く腫れてきます。皮膚の中でウイルスが増殖している時期になり、この初期段階で治療を始めると早く治ります。早期治療が大切です。

3. 中期

赤く腫れた箇所に水ぶくれができます。この水ぶくれが破れると水のような液体が出てきます。この中にたくさんのウイルスがいるので、破れてしまった箇所は触れないようにしましょう。触れてしまった場合はすぐに手を洗いましょう。この時期は接触感染しやすい時期なので十分の注意が必要です。

水ぶくれができている時は、ウイルス量が多く、感染力が強いので紫外線と接触感染の防止のためにマスクを使用すると良いでしょう。

4. 後期

水ぶくれが破れた箇所の水分がなくなり、人間本来の自然治癒力でかさぶたができ、治ります。

大人になってからの初感染は重傷化する場合がある

大人の初感染では、唇にヘルペスができ、顎の下のリンパ節が腫れることがあります。また、発熱、頭痛、喉の痛み、倦怠感など全身症状が出現し、重症化する方も少なくないです。

 

治療

口唇ヘルペスの症状は、およそ2週間程度で自然治癒します。また、皮膚科の抗ウイルス薬を使用することで早く完治することができます。そして、1度感染してしまった方は、免疫力を低下させないように日々の生活で気をつけることがあります。

・紫外線
・風邪や発熱などの病気
・睡眠不足からくる疲労
・ストレス

口唇ヘルペスの予防はできるが、完治はできない

口唇ヘルペスは一度感染した経験があり、免疫力がついた方でも再発しやすいのが特徴の病気です。このウイルスは「潜伏感染タイプ」なので、1度感染してしまうと人間の神経細胞に隠れ潜んでしまいます。

およそ2週間程度で治る口唇ヘルペスですが、実は単純ヘルペスウイルス1型の増殖を抑える抗ウイルス薬はありますが、神経細胞に潜伏しているウイルスを撃退する薬は、今のところ存在していないのが現実です。口唇ヘルペスは治ったとしても、当面の症状が治まっただけで、完全にウイルスを撃退した訳ではありません。

そのため、免疫力が低下している時期は注意が必要です。免疫力が低下していると、年に1,2回のペースで再発してしまうこともあります。

 

予防

1度感染してしまうと、再発しやすい口唇ヘルペスは、症状が出ている人との接触は治るまで控えましょう。そして、発症したことがない人が身近に居る場合は、以下のことを気をつけましょう。

- 発症したことのない人の注意点 -

・規則正しい生活を心掛け、疲労を溜めない
・紫外線防止に、防止やマスクを利用する
・栄養バランスのよい食事を心掛ける
・発症中はできるだけ触れず、触れた場合は、すぐに手を洗う
・タオルなどは他の人と共有しない、使った食器や衣類はキレイに洗う
・発症している時は、キスやオーラルセックスを避ける

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